アワムヨウラン(阿波無葉蘭)

Lecanorchis trachycaula


アワムヨウラン1

  • 科名・属名 : ラン科 ムヨウラン属

  • 特徴 :
     草丈30〜50cmの菌従属栄養植物。
     茎はよく分枝し、硬くて黒色、短い突起が疎らにある。
     花は、萼片と側花弁は倒披針形で斜上し、淡い黄褐色、長さ約15mm。唇弁の下半部は蕊柱と合着し、離生部は倒卵形で、わずかに紅色を帯びた白色、萼片とほぼ同長、内側に毛を密生する。
     果実(刮ハ)は裂開後、横を向く。

  • 分布・生育地 :
     本州(和歌山県)、四国(徳島県)、九州〜沖縄 (国外:台湾)
     暖温帯〜亜熱帯の常緑広葉樹林下

  • 花期 :   6〜8月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 1988年7月23日  徳島県海部郡
     中・全体2 2007年8月25日  鹿児島県屋久島
     (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
     左下・花 1988年7月23日  徳島県海部郡
     右下・茎 2007年8月25日  鹿児島県屋久島

  • 撮影記 :
     ムヨウラン類は区別が難しいが、この花は茎を触ると突起があるのですぐわかる。
     徳島県のある山の常緑林の下にはかなりの株があったものの、花弁が開いている株はほとんどなく、翌年再挑戦してやっと少し開花している株を撮影した。
     奄美大島でも見たが開いておらず、開花しにくいムヨウラン類の撮影には苦労する。
     2007年、屋久島の林下、いかにもランの生えていそうな雰囲気、歩き回るとこの花が目に入った。久しぶりの出会いだった。
     この株は高さ50cm以上もあり、これまで出会ったことのないような立派な株だった。
     今回は、特徴である茎にある刺(右下の写真)がわかるように撮影した。

  • 茎

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アワムヨウラン2

花