|
- 科名・属名 : ラン科 オニノヤガラ属
- 特徴 :
草丈3〜5cmの菌従属栄養植物(腐生)、多年草。
塊茎は紡錘状で斜上し、長さ2〜3cm、表面に毛を密生する。
花茎には2〜3個の鱗片がある。
萼片は合着して狭鐘形になり、先は浅く3裂する。背萼片は先がわずかにへこみ、側萼片は鋭頭。側花弁は卵形、長さ約3mm。唇弁は先が細い広卵形、長さ約9mm、幅約5.5mm。蕊柱は長さ約7mm、淡黄色。
花の終了後、小花柄は長さ20cm〜30cm程度に伸びる。果実(刮ハ)は円柱形。
- 分布・生育地 :
本州(静岡県以西)〜沖縄 (国外:台湾) 常緑広葉樹林下
- 花期 : 3〜5月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1989年5月6日 和歌山県西牟婁郡 中・全体2 2001年5月13日 東京都伊豆七島 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・花 1989年5月6日 和歌山県西牟婁郡 右下・果実 1988年5月29日 同 上
- 撮影記 :
積もった落ち葉の上に発生し、草丈も低く保護色のような色で咲いているので見つけるのに苦労する。
咲き終わると小花柄が20〜30cmに伸びるので(右下の写真)、それで見つける場合が多い。
この写真は和歌山県で撮影したもので、花の時期は早くGWにはもうほとんど終わっていた。群生せず1本だけポツポツ生えている場合が多い。
分布は本州(東海地方以西)で沖縄、台湾まで分布しているとされているが、最近、沖縄で本種とされていたものが別種として発表されたので、南西諸島〜台湾の分布は違う種かもしれない。
同じ科の仲間の花
|