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- 科名・属名 : ラン科 ガンゼキラン属
- 特徴 :
草丈40〜60cmの多年草。
茎は長さ40〜50cmと長く、花軸を茎の途中から腋生する。
葉は数個つき、葉身は倒長卵状楕円形、長さ20〜30cm、幅6〜7cm。先は鈍頭状鋭尖頭、基部はくさび形。表面は光沢があり、縦皺がある。葉柄は長さ2〜3cm、基部は鞘となる。
花は花軸の先に総状花序となり、まばらに淡紅紫色の花を数個つけ、径5〜6cm。花軸は時に長さ30cmになり、花序は約8cm。苞は長楕円状披針形、長さ約1.5cm。背萼片は長楕円形、長さ3〜3.5cm、側萼片は長楕円形で背萼片よりやや短く、側花弁はへら形、長さ約3cm、鈍頭。唇弁は僧房状で上向き、長さ約28mm、幅約25mm、3つに浅く裂け、基部は長さ約1cmの真直ぐな距となり、中央裂片には毛の生えた板状の突起がある。側裂片は幅広くて上向き、中裂片は長さ約8mm、幅約15mm、波状縁で凹頭。蕊柱は長さ約2mm、翼があり、先端は根棒状。
花軸はやや垂れているが、果時には直立し、果実(刮ハ)は紡錘形で下垂する。
- 分布・生育地 :
沖縄 (国外:中国(南部)〜ヒマラヤ、台湾、フィリピン) 常緑広葉樹林下
- 花期 : 12〜1月
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2004年12月10日 沖縄県 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中・花 同 上 左下・果実 2005年4月21日 同 上 右下・葉 2004年12月10日 同 上
- 撮影記 :
藪をかきわけ原生林下を進むと、やや平らになった林下にピンクの花が見えた。思わず「咲いてるぞ」と叫んでしまった。
12月の末から咲き出すものの花着きが悪く、滅多に花をつけないと聞いており、今回は自生地を探すだけのつもりだったが、思わぬ開花株との出会いになった。
アップで見るとおり美しい花で、花は盛りを過ぎると後に写っているようにオレンジ色に変わる。
人間とは欲張りなもので、撮影できただけでも運がいいのに、もう少し早く来ていたら2花咲いていたのにとの思いにかられた。
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