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- 科名・属名 : ラン科 サカネラン属
注.APG分類では学名(Neottia acuminata)
- 特徴 :
草丈10〜20cmの腐生ラン。
茎は赤褐色〜淡褐色で鞘状葉が3〜4個つく。
鞘状葉は筒状で長さ2〜3cm、膜質で鈍頭。
花は茎頂に総状にややまばらに多数つき、茎と同色。苞は卵形で鋭頭、膜質、長さ1〜1.5mm。萼片と側花弁は卵状広披針形、長さ約3mm、開出し、先は反曲する。唇弁は三角状卵形、倒立して上側につき、長さ約3mm。蕊柱は極めて短い。
- 分布・生育地 :
北海道、本州中北部 (国外:樺太、ロシア東部、朝鮮) 亜高山針葉樹林下
- 花期 : 6〜7月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1985年6月23日 山梨県南巨摩郡 中上・全体2 2006年7月8日 長野県八ヶ岳 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花序 1985年6月23日 山梨県南巨摩郡 下・花 2015年5月30日 同 上
- 撮影記 :
初夏の頃、アツモリソウ類を探しに出かけると、樹林下で必ずこの花に出会った。
よく見ると花は倒立していて唇弁が上になっているが、色も茶褐色で花も細い花弁だけというパッとしない花である。
このため、登山客も気にも止めないし、他にカメラを向ける人もいない。
人様の目にはそう見える花も、訪花する虫にはどう見えているのだろう。
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