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- 科名・属名 : ラン科 ヒナラン属
- 特徴 :
草丈5〜20cmの多年草。
茎は紡錘状に膨らんだ根からやや斜めに伸びる。
葉は根元に1個つき、長楕円形〜広披針形、長さ4〜8cm、幅1〜2cm。先は尖り、基部は基部はくさび形で茎を抱き、全縁。葉の表面には光沢がある。
花は茎頂に一方を向いて5〜15個つき、淡紫色で背萼片は楕円形、側萼片は斜卵形、ともに長さ2.2〜2.5mm。側花弁は斜広卵形で萼片と同長、目立つ唇弁は、くさび状卵形、長さ3.5mm、ほぼ中央で3裂する。距は筒状で長さ1〜1.5mm。
- 分布・生育地 :
本州(茨城・栃木県、静岡県以西)〜九州 (国外:朝鮮、中国、台湾) 樹林下の湿った岩場
- 花期 : 6〜7月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1989年6月17日 兵庫県六甲山 中上・全体2 2009年7月11日 茨城県北部 中中・全体3 2018年6月17日 大分県佐伯市 (上、中上、中中は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花 2009年7月11日 茨城県北部 左下・果実 2019年7月10日 大分県佐伯市 右下・葉 2018年6月17日 同 上
- 撮影記 :
近畿地方以西が分布の中心で、どういう訳か茨城県や栃木県に飛んで分布している。
草丈も低く、また花も小さく見映えがしないランにもかかわらず、結構盗掘されている。
この写真は、六甲山系の山あいの田の脇、水が滲みだす崖にへばりつくように咲いていた。
2009年、この花の北限とされる茨城県北部のある谷あいの岩場でこの花を見かけた。
ここも、六甲山麓で見かけたように、苔のビッシリ生えた岩の上に咲いていた。
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