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- 科名・属名 : ラン科 ウチョウラン属
- 特徴 :
草丈7〜15cmの多年草。着生。
茎は斜上し、葉を1枚つける。
葉身は広披針形、長さ7〜12cm、幅1.2〜3.5cm。基部は茎を抱く。
花は5〜10花が一方を向いて総状につき、紅紫色〜白色。背萼片は長楕円形、側萼片は斜卵形で長さ5〜6mm、兜状に集まってつき、側花弁は広卵形で萼片より短い。唇弁はやや深く3裂し、長さ8〜10mm。距は長さ10〜17mm。
- 分布・生育地 :
北海道、本州、四国 (国外:日本固有) 山中の樹幹、岩上に着生
- 花期 : 7〜8月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2017年7月9日 山形県 中1・全体2 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中2・花、以下中3を除き全て 同 上 中3 2013年7月21日 広島県
- 撮影記 :
以前、広島県の深山で20m以上離れたブナの大木の樹幹に着生しているのを撮影したが、遠すぎて絵にはならなかった。
倒木に着生していた株もあったが、倒木になって年数が経ったのか、すっかり弱っていて花も痛んでいた。
数年後、東北地方でこの花が見られるとの情報を得、万難を排して出かけた。
多分この花が残っているのは奥羽山脈の深山、かなり歩かなければと覚悟していたが、着いたのは思いがけない場所だった。
沢沿いの斜面に生える桂の大木、双眼鏡を使わなくともこの花が群生し、ホテイシダの間に数多くの花を咲かせているのがわかり興奮した。
しかも、倒木にも何株か着生していて、手で触りながら花を撮影することができた。
思う存分撮影した後、まだこんな場所が残されているのかと改めて斜面を見上げ感謝した。
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