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- 科名・属名 : ラン科 ツレサギソウ属
- 特徴 :
草丈25〜60cmの多年草。
根は数本あって肥厚し、最大の1個に芽をつける。
葉は茎の中央からやや下に2〜3個が互生し、葉身は楕円形〜広楕円形、長さ6〜20cm、幅3〜8cm。茎の上部には少数の鱗片葉がある。
花は茎頂に総状に30〜60個つき、淡緑色〜黄緑色で、径約6mm。苞は狭披針形。背萼片は円形、長さ約3〜4mm、側萼片は長楕円形、側花弁は狭長楕円形、背萼片とほぼ同長で、ともに兜を作る。唇弁は長さ約5mm、基部で3裂し、側裂片は小さく鋭三角形、距は円筒状、水平に伸びるか前に湾曲し、長さ8〜11mm。
- 分布・生育地 :
北海道、本州(東北地方南部〜中部地方) (国外:朝鮮、中国、千島列島、サハリン、シベリア(東部)) 亜寒帯〜冷温帯の林内、林縁
- 花期 : 6〜8月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1991年7月21日 北海道根室市 中上・全体2 2005年6月18日 長野県南佐久郡 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花序、右下・葉 同 上 左下・花 1991年7月21日 北海道根室市
- 撮影記 :
和名の由来となった大きな葉が特徴的で、北海道と本州中〜北部に分布する。
本州ではやや少ないものの、北海道では比較的多く、札幌近郊の山や道北の雑木林などで見かけた。
花は小さいが、拡大してみると、なかなか面白い形をしている。
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