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- 科名・属名 : ラン科 ヤチラン属
注.APGV分類では、オキナワヒメラン属(Crepidium)
- 特徴 :
草丈20〜40cmの多年草。
根茎は長く横走し、根をおろす。地上茎は斜上して横に伸び、地下茎との区別がはっきりしない。
葉は5〜8個でややまばらにつき、葉身は斜楕円形〜卵状披針形、長さ6〜9cm、幅2〜4cm。先は鋭頭〜鋭尖頭、縁はやや波状縁。表面は緑色、裏面はやや帯紫色。
花は花茎の先に長さ10〜18cmの総状花序となって密につき、橙黄色〜紫褐色で変化が多い。萼片は卵状楕円形で長さ2.5〜3mm、側花弁は線状披針形で萼片よりやや短く、唇弁は長さ約4mm、先端がやや切れ込み、前部は半円〜三角形、後部に2〜3の切れ込みがある。
- 分布・生育地 :
沖縄県(沖縄本島、八重山諸島) (国外:台湾、フィリピン) 常緑広葉樹林下
- 花期 : 8〜10月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2004年10月3日 沖縄県西表島 中上・全体2 2017年9月3日 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中中・花1(橙黄色)、中下・花2(紫褐色) 2004年10月3日 同 上 左下・果実 2004年12月10日 沖縄県石垣島 右下・葉 2017年9月3日 沖縄県西表島
- 撮影記 :
西表島で最初に発見されたことからこの和名が付けられているが、石垣島や沖縄島にも分布している。
やや暗い常緑広葉樹林下に生えるが、林道際の法面などにもあり、西表島では比較的よく見かけるランである。
花のアップ(中下、左下の写真)のように、花は燈黄色のものと紫褐色のものがある。
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