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- 科名・属名 : ラン科 イチヨウラン属
- 特徴 :
草丈10〜20cmの多年草。
根茎は細く、短く匍匐し、1本の太い根を出す。
葉は根元に1個つき、葉身は卵円形、長さ3〜6cm、幅3〜4cm。やや鈍頭、基部は鈍形。葉柄は長さ1〜2cm。
花は茎頂に1個、横向きに咲く。苞は鱗片状で長さ2〜3mm。背萼片、側花弁は淡緑色で紫色の斑点があり、倒披針形〜線状披針形で上向き、やや鈍頭、長さ2〜2.5cm、側萼片はほぼ同長で、下にやや広がる。唇弁は卵形、白色で直立し、基部はくさび形、ほぼ中央で3裂し、側裂片は広卵形で鈍頭、立って蕊柱を囲み、長さ2〜3mm、先は紫色。中央裂片は倒卵形、長さ幅とも約7mm、紫色の斑点があり、縁はやや波状、基部に2条の低い隆起線があり、距はない。蕊柱は扁平で広い翼があり、前に曲がり、長さ約10mm。
- 分布・生育地 :
北海道〜九州 (国外:サハリン) 深山の樹林下
- 花期 : 5〜7月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1979年6月24日 山梨県南巨摩郡 中・全体2 同 上 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック) 左下 1988年5月24日 奈良県大台ケ原 右下・葉 1979年6月24日 山梨県南巨摩郡
- 撮影記 :
葉が根元に1個しかつかないことから和名がつけられている。
草丈に似合わず大きな花をつけ、普通は1本立ちのことが多いが、上の写真のようにまとまって生えている場合にはなかなか見ごたえがある。
深山のやや暗い針葉樹林下に生え、分布域も広いことから、あちこちで見かける。
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