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- 科名・属名 : ラン科 ツレサギソウ属
- 特徴 :
草丈20〜40cmの多年草。
根は紐状で横に伸びる。茎はやや細い。
葉は根元に2個地面に広がるようにつき、葉身は長楕円形、長さ5〜12cm、幅3〜6cm。表面には光沢があり、縁は波打っている。茎の途中に広披針形で細く、下向きに反り返る鱗片葉が数個疎らにつく。
花は茎頂に5〜10個が総状につき、淡緑色で、径約7mm。苞は広披針形。背萼片は広卵形、長さ5〜6mm、側萼片は披針形、背萼片より長く、斜め後方に反り返る。側花弁は三角状斜卵形、側萼片とほぼ同長。唇弁は広線形で鈍頭、長さ7〜10mm。距は下方に湾曲し、長さ15〜20mm。蕊柱は平たく、葯隔は下部で広がる。
- 分布・生育地 :
北海道〜九州 (国外:日本固有) 冷温帯〜暖温帯の暗い林下
- 花期 : 8〜9月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1998年8月23日 静岡県天城山 中上・全体2、中下・花序 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・花 1993年9月5日 同 上 右下・葉 同 上
- 撮影記 :
夏の終わり頃、地面の上にペタッと広げた2枚の葉の間から花茎を伸ばし花を咲かせる。
図鑑などの写真では花をつけた群生を見るが、私の見たものは、株はかなりあっても花茎をあげている株が少ない場合が多かった。
南アルプスのある山では葉ばかりで一本も花がないこともあった。
この写真を撮影した伊豆半島の天城山では比較的花をつけている株が多く、被写体を選ぶ楽しさがあった。
和名は銀蝿が訛ったとういう説があり、それを採用したが、よく分からない。
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