ジャコウキヌラン(麝香絹蘭)

Heterozeuxine odorata


ジャコウキヌラン1

  • 科名・属名 : ラン科 ジャコウキヌラン属
     注.APG分類ではキヌラン属で、学名(Zeuxine odorata)

  • 特徴 :
     草丈30〜50cmの多年草。
     茎は横に這い、先の方で花茎が直立する。
     葉は5〜6個互生し、葉身は長楕円形〜卵円形、長さ5〜10cm、幅4〜5cm。
     花は花茎の先に10〜20個をやや密につけ、緑白色で半開し、芳香がある。萼片は卵状長楕円形、長さ6〜7mm、花弁は広半卵形〜斜鎌状楕円形、長さ約7mm、唇弁は長さ約9mmで、先がY字形に分かれて両側に広がり、基部は嚢状になる。

  • 分布・生育地 :
     沖縄(沖縄島中部、石垣島、与那国島) (国外:台湾(蘭嶼)、フィリピン(バタン島))
     山地の常緑自然林下

  • 花期 :   

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2004年4月9日  沖縄県石垣島
     中上・全体2、中中・花序    同  上
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中下・花 2016年4月11日    同  上
     左下・果実 2013年5月28日    同  上
     右下・葉 2004年4月9日   同  上

  • 撮影記 :
     ヤシの混じる暗い常緑広葉樹林の下、白っぽいこの花が開花しているのを見た時はほっとした。
     3月下旬に訪れた際、花茎の上がっているのを見つけ、咲くのは2週間後くらいだろうと予想した通りだった。
     和名は麝香の香りがすることからつけられている。
     花は半開状態でパッとしないものの、なかなかお目にかかれない花である。
     沖縄島にも分布していたようであるが、現在沖縄島のもの絶滅したと言われている。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
ジャコウキヌラン2

花序

花

果実