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- 科名・属名 : ラン科 カキラン属
- 特徴 :
草丈30〜70cmの多年草。
根茎は横に這い、節から根を出す。
茎はがっしりした草姿で、基部は紫色を帯び、少数の鞘状葉に包まれる。
葉は5〜10個つき、葉身は狭卵形〜広披針形、中ほどのものが最も大きく、長さ7〜13cm、幅2〜5cm。著しい縦脈があり、基部は短い鞘になって茎を抱く。
花は茎頂に総状花序に5〜20個つけ、黄褐色〜赤味を帯びた黄色。萼片は狭長楕円形で鋭頭、長さ10〜17mm、外側が緑色を帯びる。側花弁は卵形で鈍頭、萼片とほぼ同長。唇弁は側花弁と同長、白色で内側に紅紫色の斑が入り、関節によって上下2唇に分かれ、下唇は倒心形で内面は凹入し、上唇は広卵形で基部に3本の隆起線がある。蕊柱は長さ約7mm。葯は卵形、淡緑色。
- 分布・生育地 :
北海道〜九州 (国外:朝鮮、中国(東北部)、ウスリー) 亜寒帯〜暖温帯の日当たりのよい湿地
- 花期 : 6〜8月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1987年6月14日 静岡県磐田市 中・全体2 2018年6月15日 佐賀県西松浦郡 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・花 1987年6月28日 兵庫県六甲山 右下・葉 2018年6月15日 佐賀県西松浦郡
- 撮影記 :
高層湿原から低地の湿地などの明るい湿地に多いランで、カルスト台地の尾根上といった変わった所でも見たことがある。
花被片の薄い黄褐色を柿の色に例えて和名が付けられている。
よく見ると唇弁の濃い紅紫色は花の雰囲気によく調和していて美しい。
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