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- 科名・属名 : ラン科 セッコク属
注.APG分類では、学名(D. catenatum)
- 特徴 :
草丈10〜150cmの着生の多年草。
茎は多肉で円柱形、垂れ下がって着く。
葉は2列状に互生、葉身は長楕円状披針形〜披針形、長さ2〜7cm、幅0.7〜2cm。先は鋭頭で光沢がある。
花は茎の上部に出るジグザグ状の花茎の先に3〜8個、総状花序につく。花は薄黄緑色、唇弁の中心に紫褐色の斑紋が入る。背萼片は広披針形、側萼片は斜三角形、長さ12〜15mmで鋭頭。側花弁は長楕円状披針形、萼片より少し短い。唇弁は倒卵形で斜上し、先端は反曲して鋭頭、長さ約15mm、基部に隆起がある。蕊柱は長さ3〜4mm。葯は広卵形、花粉塊は橙黄色で4個。苞は線状披針形、長さ3〜6mm。
果実(刮ハ)は紡錘形、長さ2〜3cm。
- 分布・生育地 :
本州(伊豆諸島)、四国〜沖縄 (国外:中国(南部)、台湾) 常緑樹の樹幹や岩上に着生
- 花期 : 6〜11月
- 撮影月日・場所 :
上・全体 1989年7月25日 高知県安芸郡 中上・全体2 2023年7月18日 鹿児島県奄美大島 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花 1989年7月25日 高知県安芸郡 左下・果実(刮ハ) 2018年9月14日 鹿児島県鹿児島市 右下・葉 同 上
- 撮影記 :
かって徳島県でこの花の有名な自生地があり、近くに撮影に出かけた際、地元の人に話を聞いたところ、高知にはまだあるとのこと。
翌年、地元の花に詳しい方とともに訪れる。現地到着の直前までワイパーも役に立たないような大雨だったが、山すその現地に着く頃にはあがっていた。
花期はちょうど満開で、思う存分撮りまくった。
その後、鹿児島県では神社の大木の樹幹に着生している姿を数ヶ所かで見かけた。
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