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- 科名・属名 : ラン科 ムヨウラン属
- 特徴 :
草丈20〜40cmの菌従属栄養植物。
茎は直立し、全体に黄色で無毛。数個の鞘状の苞葉を疎らにつける。
花は茎頂に3〜5個つき、花被片は鮮黄色で長さ約2cm。花はあまり開かないことが多い。唇弁の上部に長毛が密生するが、短毛はない。花被片基部の副萼には鋸歯が目立つ。
- 分布・生育地 :
本州(関東地方以西)〜九州 (国外:日本固有) 暖温帯の常緑広葉樹林下
- 花期 : 5〜6月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2008年6月7日 岐阜県 中・全体2 2021年5月31日 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花 2008年6月7日 同 上 左下・果実(刮ハ) 2021年5月31日 同 上 右下・鱗片葉 同 上
- 撮影記 :
全体が鮮黄色のムヨウランは、薄暗い林下でもよく目立つ。林下に目を凝らすと、所々に黄色いこの花が咲いているのがわかる。
花仲間から情報を得てやってきた岐阜県の某所、そのあたりだけにこの花が群生していた。
他にもと探してみたが、雰囲気の似た場所はあるものの、花は全く見当たらなかった。何か生育に必要な条件が異なるのだろう。
花は平開すると書かれているが、いくつ見ても写真程度の半開状態が精一杯だった。それでも特徴とされる蕊柱の縁に切れ込みのある様子ははっきりとわかった。
ムヨウランの仲間は名の通り葉がないので、花時でないと見つけにくい。ひょっとすると、まだ知られていないランや新しい自生地に出会えることがあるかもしれない楽しみがある。
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