キンギンソウ(金銀草)

Goodyera procera


キンギンソウ1


  • 科名・属名 : ラン科 シュスラン属

  • 特徴 :
     草丈40〜80cmの多年草。
     茎は太く、肉質で基部から多数の根を出し、下半部に多数の葉をやや密につける。
     葉は茎の下部に5〜10個つき、長楕円形で長さ9〜15cm、幅2.5〜5.5cm。先は尖り、基部は鞘状の葉柄になる。質は柔らかく、やや肉厚。
     花は穂状になり、緑白色〜白色の小さな花を多数密につける。萼片は卵形、側花弁は倒卵形で、ともに長さ約3mm。唇弁は広卵形で約2mm、内面に2列に並ぶ毛と2個の隆起がある。蕊柱は長さ約1mm、花粉塊は細長く黄色。

  • 分布・生育地 :
     屋久島〜沖縄、小笠原 (国外:台湾、中国、熱帯アジア)
     水気の多い川の縁、林縁

  • 花期 :   3〜5月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体 1995年4月23日  鹿児島県奄美大島
     中上・全体2 2004年3月27日  沖縄県西表島
     中中・全体3 2023年5月10日  鹿児島県奄美大島
     (上、中上、中中は拡大写真あり、写真をクリック)
     左下・花序 1995年4月23日    同  上
     左下・花 2023年5月10日    同  上
     右下・葉 2018年3月11日    同  上

  • 撮影記 :
     金銀草と豪華な名前に似合わず、花は小さな緑白色〜白色の花が穂状に密につくだけで地味な花である。
     花期が長く、花の終わりがけに唇弁が黄色になるが、同時に新鮮な白色の花が混じって咲いていて、その様子を金銀に例えたと言われている。
     南西諸島には多く見られるランで、渓流沿いや湿った崖下、林縁などに群生しているのをよく見かける。

  • 葉

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キンギンソウ2

キンギンソウ3

花序

花