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- 科名・属名 : ラン科 エビネ属
- 特徴 :
草丈30〜50cmの多年草。
球茎は球状、連珠状に並ぶ。
葉は3〜5枚つき、広披針形で長さ15〜30cm、幅1.5〜3.5cm。先は鋭尖頭。
花は花茎の先に5〜12花が疎らにつき、黄緑色で苞は披針形、長さ1〜2cm、萼片は広披針形で長さ1.5〜2cm。側花弁は萼片より少し短く、唇弁は黄色で基部より急に広がり、先は3裂、側裂片は短く、中央裂片は楕円形で先が尖り、縁は波打ち、中央に茶褐色のヒダが3条ある。
- 分布・生育地 :
北海道〜九州 (国外:チベット) 深山の林縁、林下
- 花期 : 6〜7月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1989年7月1日 長野県下高井郡 中1・全体2 2017年7月12日 長野県諏訪郡 中2・全体3 2020年7月2日 山梨県南都留郡 (上、中1、中2は拡大写真あり、写真をクリック) 中3・花序 同 上 中4・花 2017年7月12日 長野県諏訪郡 左下・果実 2020年8月7日 山梨県南都留郡 右上・葉1 2017年7月12日 長野県諏訪郡 右下・葉2 2020年8月7日 山梨県南都留郡
- 撮影記 :
ラン類は花が美しく特徴ある形をしていることもあって山草趣味家には人気が高い。見つかると根こそぎ採取されてしまう。このため、自生地情報があってもなかなか教えてもらえないことが多い。
この花も、最初に撮影した長野県北部の自生地はやっと教えてもらった情報で、百株以上もあると思われる群落に出会い、感動して撮影したものである。
しかし、その後その自生地の株は根こそぎ掘り取られようで、我々から情報が漏れたのではないかと教えてもらった方から疑われ、嫌な思いをした。
よく情報を頂いた方から別の花の自生地を聞かれることも多いが、教えてもらった以上知らぬ顔はできないとは思うものの上記のような事もあり、詳細な自生地情報にはいつも気を使う。
それでも、その後も何ヶ所かでこの花に出会い撮影できたが、この自生地がいつまでも無事であって欲しいと願っている。
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