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- 科名・属名 : ラン科 コケイラン属
- 特徴 :
草丈30〜50cmの多年草。
葉は普通2個根元につき、葉身は披針形、長さ20〜30cm、幅1〜3cm。先は鋭尖頭、質は薄く縦しわが目立ち、上に伸びず横に広がる。
花は茎頂に総状につき、黄褐色で多数つく。苞は披針形で長さ4〜6mm。萼片と側花弁は披針形でやや鈍頭、長さ8〜10mm。唇弁は萼片と同長、白色で前部に赤い斑紋があり、基部近くで3裂し、側裂片は披針形で鈍頭、中央裂片は楔状倒卵形で円頭、長さ4〜5mm、基部には縦に2列の隆起があり、多少突出するが顎にはならず、前部はやや広がり、縁に縮れた欠刻がある。蕊柱は長さ約6mm。
- 分布・生育地 :
北海道〜九州 (国外:朝鮮、中国〜ヒマラヤ、台湾、ウスリー、サハリン、カムチャッカ半島) 亜寒帯〜冷温帯のやや湿った落葉樹林下
- 花期 : 5〜7月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1997年6月14日 北海道江別市 中上・全体2 2003年5月17日 愛媛県石鎚山麓 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花序 1983年6月26日 山梨県南巨摩郡 左下・花 1982年5月27日 北海道帯広市 右下・葉 1986年5月17日 新潟県佐渡ヶ島
- 撮影記 :
初夏の頃、落葉樹林下で花弁の細い小さな花を多数つけるこのラン、山では比較的よく見かける花である。
出会うことが多いため、最初はともかくこの頃ではカメラを向けることは少なくなった。
近寄って見れば可愛い花なのに、当たり前すぎて撮ってもらえないのはかわいそう、そう思いながら今日も素通りしてしまった。
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