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- 科名・属名 : ラン科 オニノヤガラ属
- 特徴 :
草丈25〜70cmの腐生ラン。
葉はなく、花茎は茶褐色で上部に数個から十数個の花をつける。
花は長さ約1cm、初め横からやや下向きに咲き、後に垂れる。
花弁はやや緑色を帯びた黄色、唇弁はさじ形で、基部の3分の1は内側に巻き込むように肉質隆起となる。ずい柱は先端の翼部につく。
- 分布・生育地 :
沖縄(八重山諸島) (国外:中国(福建省)、台湾、東南アジア) 常緑樹林下
- 花期 : 6月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2005年6月11日 沖縄県西表島 中上・全体2、以下全て 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
四角い黄色のスコップ状の花が花茎の先に直角につき、それが横から斜め下を向いて咲くという一風変わった腐生ランである。
腐生ランの仲間の撮影は本当に難しい。暗い樹林下に生えるうえに葉がないことから花時でないと見つけにくい。しかも毎年同じ場所に生えるわけではなく、花期も平均して短いようで花を咲かせてもすぐに終わり消えてしまうものが多い。さらに、前年の発生状況や当年の雨の降り方などで発生数が極端にブレる。
この年は腐生ランの当たり年だったようで、これまで見かけたことのないような場所でもこの花が見られた。
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