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 科名・属名 : ラン科 クモラン属注.APG分類では、学名(T. glandulosum)
 特徴 :着生の多年草。
 根は葉のように見えて放射状に束生し、葉緑素があるため灰緑色で扁平(時に円柱状)、肉質で長さ2〜10cm。
 茎は極めて細い。葉は鱗片状に退化している。
 花は長さ4〜7mmの細い花茎を1〜5本出し、その先に淡緑色の小さな花を総状の1〜3個つける。萼片と側花弁は卵状披針形、漸尖頭、基部で合着して筒形となり、長さ約2mm。唇弁は上向き、舟形で長さ約1.5mm、先端は針状で内側に折れ曲がり漸尖頭、基部は球状楕円形の距となる。蕊柱は極めて短く、基部は唇弁に合着する。苞は三角形で鋭頭、長さ約1mm。
 果実(刮ハ)は紡錘形。
 分布・生育地 :本州(福島県以南)〜沖縄 (国外:朝鮮、中国、台湾、熱帯アジア〜オセアニア)
 樹幹に着生
 花期 :   6〜7月
 撮影月日・場所 :上・全体1 2019年7月11日  宮崎県霧島
 中上・全体2 1996年7月20日  千葉県山武郡
 中中・全体3 2020年7月16日  静岡県静岡市
 (上、中上、中中は拡大写真あり、写真をクリック)
 中下・花、左下・果実(刮ハ)    同  上
 右下・根 2019年6月3日  宮崎県霧島
 撮影記 :葉緑素があって緑色のため、葉のように見える根を樹幹に伸ばし着生している姿を、蜘蛛が足を伸ばした様子に例えてこの和名がついている。
 樹幹に着生しているが、花は虫眼鏡で見ないとわからないくらい小さくパッとしない。
 ただ、宮崎県で見たは株(中上の写真)は、樹幹(多分ヤマザクラ)に点々と着生していて、集まるればそれなりに絵になるものだと思った。
  
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