|
- 科名・属名 : ラン科 ツレサギソウ属
- 特徴 :
草丈10〜30cmの多年草。
葉は数個つき、下部の1〜2個は葉身が線状披針形、長さ10〜12cm、幅5〜10mm。上部の葉は長さ約1.5cmと小さい。
花は花茎の上半部に6〜20個つき、小さくて黄緑色。背萼片は卵円形、長さ約3.5mm、幅約2mm、側萼片は歪んだ狭卵形、長さ3〜4.5mm。側花弁は曲がった卵形形、長さ約3mm、背萼片とともに兜を作る。唇弁は舌状、長さ4〜5mm、幅2〜3mm、基部で浅く3裂し、先は鈍頭、距はやや前方に曲がって下垂し、長さ4〜10mm。
別名 ソノハラトンボ
- 分布・生育地 :
沖縄(沖縄島) (国外;日本固有) 渓流沿いの岩上、草地
- 花期 : 9〜10月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2005年9月25日 沖縄県 中上・全体2、以下全て 同 上 (上、中上、中下は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
沖縄島北部やんばるの原生林、その渓流沿いにわずかに生き残っている貴重なラン。
平成14年に国内希少野生動植物種に指定された、希少種である。
花期も不明で、各種の情報から総合し、この時期なら咲きだしているだろうと推測し、秋に出かけた。
沢沿いはハブの心配で足元ばかり見ているので、周りの様子がよくわからない。
やっと目的地に着き、何とか株は見つかったものの、硬い蕾でがっかり。他にないかと探すと、増水時には水没してしまう岩上で開花している花を見つけた。
暑い沖縄でも沢沿いは涼しい風が吹きぬける。心地よさと貴重な出会いの満足感にしばし時を忘れた。
同じ科の仲間の花
|