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- 科名・属名 : ラン科 シュンラン属
- 特徴 :
草丈5〜30cmの菌従属栄養植物。
根茎は長く、繰り返し分枝し、白色で多肉質、鱗片をつける。
茎は根茎の先端から出て直立し、下部に基部が鞘となる膜質の鱗片葉が疎らに数個あるが、普通葉はない。
花は花茎の先に総状に2〜6個が疎らにつき、乳白色で紅紫色を帯びる。苞は広披針形で鋭頭、膜質、長さ5〜10mm。萼片は倒披針形、長さ19〜26mm、幅4〜6mm。側花弁は狭長楕円形、長さ14〜20mm、蕊柱を囲む。唇弁は長楕円形〜卵形、長さ12〜17mm、わずかに3裂するが、側裂片はやや突出する程度、中央裂片は三角形で外に巻き、鋭頭、縁は細かい波状となる。蕊柱は長さ8〜10mm。
- 分布・生育地 :
本州(関東地方以西)〜九州(屋久島、種子島、奄美大島) (国外:朝鮮、中国〜パキスタン、台湾) 暖温帯〜亜熱帯の常緑広葉樹林下
- 花期 : 6〜10月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1988年8月7日 徳島県海部郡 中上・全体2 1988年8月20日 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花序 1988年8月7日 同 上 下・花 1988年8月20日 同 上
- 撮影記 :
東京都のある公園の林下に咲くことが有名で、花期には同好の士を見かけることもある。
不思議なもので、何度も探しに出かけて会えなかった花も、一度出会うとその後思いもかけない場所で度々出会う。
この花もその後、徳島県、千葉県、神奈川県など何度も出会った。
この写真は徳島県の奥深い山、沢近くに数十本生えていたもので、2週間後に訪れた時もまだいくらか咲き残っていた。
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