ムカゴソウ(零余子草)

Herminium monorchis


ムカゴソウ1

  • 科名・属名 : ラン科 ムカゴソウ属

  • 特徴 :
     草丈20〜45cmの多年草。
     葉は茎の中部に3〜5個互生し、線形〜広線形で長さ8〜20cm、幅5〜10mm。先は鋭尖頭で基部は茎を抱く。
     花は穂状花序となって多数つき、淡緑色で唇弁は線形、中央まで3裂し長さ6〜8mm。側裂片は線形で細長く、中央裂片ははなはだ短い。萼片は長楕円形、長さ2〜2.5mm、側花弁は線状披針形で萼片より少し短い。

  • 分布・生育地 :
     北海道(西南部)〜沖縄 (国外:亜熱帯〜熱帯アジア、ニューギニア)
     やや湿った草地

  • 花期 :  6〜8月(南西諸島では3〜5月)

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 1994年3月19日  鹿児島県奄美大島
     中上・全体2 2019年4月3日  沖縄県国頭郡
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中下・花序 1994年3月19日  鹿児島県奄美大島
     左下・花 2019年4月3日  沖縄県国頭郡
     右下・葉 2015年3月25日    同  上

  • 撮影記 :
     咲いているかどうか側に寄ってみないとわからないような小さな花をたくさんつける。
     林道の法面など日当たりのいい場所で時々見かける。花も黄緑色で地味なせいか、何年か後に訪れても大体健在であるのは嬉しい。
     分布が広く本州辺りでは普通夏咲くが、この写真は3月に奄美大島で写した。南の島に咲く花の花期は図鑑と異なっている場合が多く、いつも首をかしげる。

  • 葉

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ムカゴソウ2

花序

葉