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- 科名・属名 : ラン科 ムヨウラン属
- 特徴 :
草丈20〜50cmの腐生ラン。
茎は数個の鞘状の苞葉を疎らにつける。
花は3〜10個つき、黄褐色であるが変化が大きく、長さ15〜25mm。
花は花被片は黄褐色で唇弁の内側に黄色の毛が生える。背萼片、側萼片は倒披針形、長さ17〜25mm、側萼片の方がやや細い。側花弁は倒卵状披針形、萼片とほぼ同長。唇弁は倒卵形〜披針形で先端は3裂し、長さ15〜20mm、虫裂片の内側に黄色の長毛が密生する。唇弁の基部は蕊柱と合着する。蕊柱は白色、長さは唇弁の2/3。花粉塊は卵形。
- 分布・生育地 :
本州(岩手県以南)〜沖縄 (国外:朝鮮(南部島嶼)、中国(東南部)、台湾) 暖温帯〜亜熱帯の林下
- 花期 : 5〜6月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1989年6月4日 千葉県安房郡 中上・全体2 2019年6月3日 宮崎県霧島山麓 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中中・花序1 1989年6月4日 千葉県安房郡 中下・花序2 2015年5月27日 東京都高尾山 左下・花 同 上 右下・果実(刮ハ) 1986年6月22日 茨城県東茨城郡
- 撮影記 :
低山の広葉樹林下に生えることが多く、時に群生していることもある。
ただ、このランはよく平開するタイプとあまり半開のタイプがあるように思われる。ただ、同じ場所に両者が混在しているのは見たことがない。
東京都の高尾山でよく見かける花は開花しないタイプが多いように思う。
高尾山のあまり開花しない株ばかり見ていた目には、上の写真のように千葉県の花の開花振りには驚くとともに、ムヨウランの花も見応えがあると見直した。
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