ナリヤラン(成屋蘭)

Arundina graminifolia


ナリヤラン1

  • 科名・属名 : ラン科 ナリヤラン属

  • 特徴 :
     草丈50cm〜130cmの多年草。
     茎はやや硬く、木質化する。
     葉は15〜25個つき、線状披針形で、長さ10〜20cm、幅1〜2cm。縦脈は葉の両面に突き出る。
     花は総状花序となって5〜8個つき、径約4cm、唇弁が少し丸まり先は濃いピンク色、他の花弁は白色。一斉に咲かず、次々と咲く。

  • 分布・生育地 :
     沖縄(石垣島、西表島) (国外:台湾〜熱帯アジア)
     日当たりの良い草原

  • 花期 :   5〜12月(ピークは夏)

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2008年7月25日  沖縄県西表島
     中上・全体2 2014年9月5日    同  上
     中中・全体3 1985年7月12日    同  上
     (上、中上、中中は拡大写真あり、写真をクリック)
     中下・花 2003年12月13日    同  上
     左下・果実 2008年7月25日    同  上
     右下・葉    同  上

  • 撮影記 :
     30年以上前、7月に西表島を訪れた時は、ちょっとした墓地の草むらにもこの花が咲いており、「野生のカトレア」を思わせる花の美しさに感動した。
     2003年、久し振りに同地を訪れたところ、かって咲いていた場所は、農地に変わっていたり掘り取られていたりして見る影もなかった。
     現地では5月頃から咲きはじめ、次々に花を咲かせ12月でも花を見ることができるが、ピークは夏ごろである。
     この頃、数少なくなった自生地を訪れると、素晴らしい群生に出会える。
     以前は西表島の所々でこんな群生が見られたというが、そんな光景が復活したらどんなに素晴らしいことだろう。
     和名のナリヤ(成屋)はこの花の日本での発見地の西表島の地名からつけられている。

  • 葉

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ナリヤラン2

ナリヤラン3 花

果実