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- 科名・属名 : ラン科 ツレサギソウ属
- 特徴 :
草丈30〜60cmの多年草。
根は紡錘状に肥大する。
茎は太く、稜が目立ち、全体にがっしりしている。
葉は茎の下部の2〜3個がやや大きく、葉身は長楕円形、長さ7〜12cm、幅2.5〜3cm。上部の葉は次第に小さく披針形となる。
花は茎頂に総状に5〜25個がややまばらにつき、黄緑色〜淡黄緑色。苞は広披針形、縁に細かな乳頭状突起がある。背萼片は広卵形、長さ4〜5mm、側萼片は狭長楕円形、後ろに反り返り、長さ6〜7mm。側花弁は半切卵形、背萼片よりやや短く、背萼片と兜を作る。唇弁は広線形、先は後ろに反り、長さ5〜8mm。距は曲がって下を向くものが多く、長さ12〜18mm。
別名 ノヤマトンボ
- 分布・生育地 :
本州(岩手県以南)〜九州 (国外:朝鮮、中国(東〜南部)) 丘陵地の林下
- 花期 : 6〜7月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2003年8月3日 長野県木曽郡 中上・全体2 2009年7月25日 徳島県名東郡 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花序 2002年7月13日 山口県美祢郡 左下・花 2019年7月24日 静岡県熱海市 右下・葉 1986年7月19日 千葉県清澄山
- 撮影記 :
関東周辺では、ツレサギソウ属のなかで一番身近で、ちょっとした雑木林の下で見ることも多い。
茎に稜があり、全体にがっしりした感じである。
花は普通やや疎らにつくが、なかには中下の花序の写真のような花が密集して咲く株もある。
また、梅雨の頃咲くせいか、年によっては花穂が腐り花を開かないまま終わってしまう株も多く見られる。
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