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- 科名・属名 : ラン科 ヒメノヤガラ属
- 特徴 :
草丈40〜50cmの多年草。
茎は匍匐して各節から根を出し、先は立ち上がる。
葉は6〜7枚が互生、葉身は長楕円形〜卵状披針形、長さ5〜9cm、幅2〜3.5cm。先は尖り、基部は長さ約2cmの柄があり、茎を抱く葉鞘へ続くき、上面に光沢がある。
花は花茎の先に総状花序となり、30〜40個が密につく。花弁は半開、白色で外面は淡緑褐色を帯び、萼片と花弁は長さ約4mm、側花弁は線状等披針形、唇弁は上に位置し、卵状船形、長さ約3mm。花茎、苞、子房、萼の外面に透明な多細胞毛が多い。
果実(刮ハ)は紡錘形、長さ約1cm。
別名 テリハカゲロウラン
- 分布・生育地 :
沖縄(石垣、与那国島) (国外:熱帯アジア、オセアニア) 常緑広葉樹林下
- 花期 : 4〜5月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2005年4月22日 沖縄県石垣島1 中上・全体2 2021年4月19日 同 上2 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中中・花序 2005年4月22日 同 上1 中下・花 2021年4月19日 同 上2 左下・果実 2019年5月13日 同 上1 右上・葉1 2022年4月16日 同 上 右下・葉2 2019年5月13日 同 上
- 撮影記 :
この花に最初に出会ったのは石垣島のある山の登山層際、道端に点々と花が見られた。
しかし、花弁の開いている花は見当たらないにもかかわらず下部の花は終わっていて、図鑑で見た半開する花とは大分様子が異なっていた。
この自生地はその後も訪れたが、やはり半開する花には出会えなかった。
十数年後、今度は別の山の尾根筋で久し振りにこの花に出会った。
ここの花は中下の写真のようにわずかに半開していた。
開花の仕方が場所によって変わるのだろうかと、今度は別の疑問が生まれた。
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