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- 科名・属名 : ラン科 オサラン属
注.APGV分類では、学名(E. scabrilinguis)
- 特徴 :
草丈(花茎)10〜30cmの多年草。着生。
茎は木質状で横に這い、肥厚して楕円体でやや扁平の偽球茎となり、長さ1〜6cm、基部に鱗片葉がある。
葉は偽球形の先に2個つき、葉身は倒卵状披針形〜長楕円状倒披針形、長さ20〜30cm、幅4〜5cm。先は鋭尖頭、無毛で関節がある。
花は花茎の上半部に総状に5〜15個つき、淡黄白色で、長さ10〜13mm。花茎は多少湾曲し、3個の鞘状葉に包まれる。背萼片は卵状披針形でやや鈍頭、長さ8〜11mm、幅3〜4mm、側萼片は背萼片よりやや短く、基部は耳状に広がって合着する。側花弁は線状楕円形、長さ8〜9mm。唇弁は舌状で反曲し、3裂し、長さ約10mm、側裂片は鈍頭、中央裂片は三角形で基部に5本の隆起線があり、先端部が赤味を帯びることもある。蕊柱は長さ約3mm
- 分布・生育地 :
九州(屋久島以南)〜沖縄 (国外:中国、台湾、インドシナ〜インド(アッサム地方) 常緑広葉樹林内の岩上や樹幹
- 花期 : 9〜10月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2005年9月24日 沖縄県 中上・全体2、以下全て 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
滅多に見られないと思っていたランであるが、近年撮影した花仲間と一緒とあっては、現地に着く前から安心しきっていた。
現地の花仲間と険しい道を登り、「このあたりだ」と分け入った林下で株はすぐに見つかった。
しかし、もともと花付きの悪い花、しかも年によって花期は大きく変動することから、「ひょっとした」と急に心配になった。
急な斜面の樹木を一本一本確かめながら探すと、程なく淡いクリーム色の小さな花を多数つけたこの花が着生していた。
花期は短いようであるが、ちょうど満開の花に出会え、登りの苦労も忘れた。
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