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- 科名・属名 : ラン科 アツモリソウ属
- 特徴 :
草丈15〜30cmの多年草。
葉は互生、3〜4個つき、葉身は長楕円形、長さ5〜15cm。先は尖り、基部は短い鞘状になって茎を抱く。
花は茎頂に1個つき、白色〜クリーム色。上萼片が庇のように張り出し、側花弁は広く短い。唇弁は大きな袋状で、長さ3.5〜5cm。
他のアツモリソウの仲間に比べて草丈は低いが、草丈に似合わず大きな花をつける。
- 分布・生育地 :
北海道(礼文島) (国外:日本固有) 草原
- 花期 : 5〜6月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1983年6月13日 北海道礼文島 中上・全体2 1982年6月19日 同 上 中下・全体3(群生) 1992年6月6日 同 上 (上、中上、中下は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・花 1993年6月12日 同 上 右下・葉 1982年6月19日 同 上
- 撮影記 :
6月初め、ヤマセの吹く日の礼文島は震え上がるほど寒い。
冷たい風の吹く樹木のほとんどない草原に、淡いクリーム色をしたこの花が揺れている。
「花の浮島」として有名な礼文島の花の中でも、一番注目度の高い花といっていいだろう。
最初に訪れた1980年代初めの頃は、現在の鉄府の保護地だけでなく、桃岩周辺の草原でもポツンポツンとクリーム色の花が見られた。
今では厳重に囲われた保護地の柵の中でしか見ることができない。保護されているから見られるのだが、何だか寂しい。
そんな柵の中の花でさえ、時々盗掘されたというニュースを聞く。そこまでするかと嘆かざるを得ない。
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