|
- 科名・属名 : ラン科 オサラン属
- 特徴 :
草丈10〜25cmの着生ラン。
茎は肥厚し、長さ10〜25cmの円筒状の偽球茎となり、先に葉を束生する。
葉は4〜7個つき、葉身は長楕円形、長さ12〜17cm、幅3〜4cm。質は革質、葉鞘との間に関節があり、古くなると外れる。
花は腋生する長さ10〜25cmの花茎に多数つき、淡黄白色。萼片と側花弁は披針形、長さ10〜12mm。唇弁は卵形、長さ3〜4mm、基部に2列の赤く短い隆起がある。
- 分布・生育地 :
沖縄(西表島・魚釣島) (国外:台湾、東南アジア) 樹幹に着生
- 花期 : 6〜7月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2004年7月10日 沖縄県西表島 中上・全体2、以下全て 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
西表島の奥深い原生林、蒸し暑さで流れ落ちる汗をぬぐいながら見上げると、沢沿いの大木のやや横に伸びた太い樹幹にこの花が着生しているのが見える。
咲いているのは高さ15〜20mもある場所で、簡単に写真に撮れるところには殆どなく、超望遠でも撮影が難しいような株がほとんどだ。
花を写せるのは台風などで落下した枝に着生している株で、落下後3〜4年は咲くようであるが、花期は天候により半月程度ずれるのは普通だ。
しかも咲いているのは3〜4日程度と短いらしく、この花が目的でやってきても開花株に会えるのはよほどの幸運に恵まれないと難しい。
幸いにも、この日は何とか普通の望遠で撮影できる距離で咲いている花に出会え、運良く撮影することができた。
同じ科の仲間の花
|