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- 科名・属名 : ラン科 クモキリソウ属
注.APG分類では、学名(L. odorata)
- 特徴 :
草丈20〜30cmの多年草。
根茎は膨らみ、偽球形は卵形。
葉は根元に3〜5個つき、葉身は狭長楕円形、長さ7〜16cm、幅1.5〜4cm。、鋭尖頭で、縦ジワが顕著。
花は茎頂に多数つき、汚紫色時に黄緑色に赤みを帯びる。苞は三角状披針形でやや鋭頭、長さ3〜6mm。萼片は披針形でやや鈍頭、長さ約6mm、側萼片は幅が広く、唇弁の下に寄りそう。側花弁は線形でやや鋭頭、長さ約7mm。唇弁は倒卵状くさび形で中央が凹んで反曲し、長さは萼片と同長、基部内面に1対の角状隆起がある。蕊柱は長さ約4mm、唇弁の上にせり出し、先半分はやや広がり、狭い翼がある。距はない。
- 分布・生育地 :
本州(栃木県以南)〜沖縄 (国外:中国、台湾、南アジア、スリランカ、ミクロネシア) 日当たりのよい草地
- 花期 : 7〜8月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2003年7月21日 山口県秋吉台 中上・全体2(カキランと混生)、以下全て 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
梅雨の晴れ間のある日、この花があるという山口県のあるカルスト台地を訪れた。
簡単に見つかるかと思っていたのになかなか見つからない。明け方までの雨で道は滑りやすく草原に入るとズボンはびっしょり濡れた。
あせって探しているうちに転倒し、カメラを壊してしまった。予備のカメラに換えたものの幸先が悪い。
その時、草の間にやっと1本咲いているのを見つけた。よく探すと何本か見つかってほっとした。
和名は、細くて皺の多い葉を笹の葉に例えてつけられている。
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