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- 科名・属名 : ラン科 マメヅタラン属
- 特徴 :
草丈10〜20cmの多年草。着生ラン。
茎は匍匐して仮軸分化を繰り返し、上部が卵形に肥厚し、長さ約1cm偽球茎となり、その先に1個の葉をつける。
茎には鱗片葉が枯れて残った繊維がある。
葉身は卵状長楕円形、長さ10〜17cm、幅3〜5cm。やや鈍頭、革質で光沢がある。
花は茎の基部から出た長さ10〜15cmの花茎の先に3〜6個つき、淡黄色〜淡黄色地に紫紅色を帯びる。苞は披針形で鋭尖頭、長さ4〜5cm。背萼片は狭長楕円形で鋭頭、長さ8〜10mm、側萼片は線状披針形で先は針状に尖り、長さ2.5〜5cm、2個の縁は一部でわずかに接着し、先端は離れて突出する。側花弁は長楕円状卵形、長さ約6mm。唇弁は舌状で小さく、長さ6〜7mm、先は下方に反り、基部に関節がある。蕊柱の先に1対の細い付属物がある。
果実は紡錘形で長さ3〜4cm。
- 分布・生育地 :
九州(屋久島・種子島以南)〜沖縄 (国外:中国、台湾、東南アジア〜ヒマラヤ、スリランカ) 樹幹に着生
- 花期 : 7〜9月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2004年7月10日 沖縄県西表島 中上・全体2(帯紅色花) 同 上 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック) 中中・花1、中下・花2(帯紅色花) 同 上 左下・果実 2008年3月1日 沖縄県国頭郡 右下・葉 2005年9月24日 同 上
- 撮影記 :
原生林の樹幹に着生しているものの、園芸用に採取されることが多く、写せるような低い所にはまずない。
また、花期がはっきりしないこともあって、花を見ることは稀である。
この写真は、あまり高くないところに偶然咲いていた。この日は淡黄色の花だけでなく帯紅色の花も見ることができ大感激した。
沖縄島で見た下の写真の株は、果実はあまりついていなかったものの葉が数十枚もついた大株で、何十年も生き延びてきたのだろうと思われる素晴らしい大株だった。
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