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- 科名・属名 : ラン科 ツレサギソウ属
- 特徴 :
草丈8〜20cmの多年草。
根は伸長し、一部肥厚する。
葉は普通2個根元に対生状に広がってつき、葉身は円形〜広楕円形、長さ2〜6cm、幅2〜5cm。円頭で、基部は狭くなり、茎を抱く。質はやや肉質、表面は深緑色で光沢がある。上方に少数つく鱗片葉は披針形。
花は茎頂に総状に10個程度つき、淡黄緑色で、径3〜4mm。苞は線形。萼片は長楕円形〜楕円形でやや円頭、長さ約2mm。側花弁は卵形〜広卵形、萼片よりやや短く、背萼片と集まる。唇弁は卵円形で鈍頭、やや厚く、長さ約3.5mm、側花弁に近づき、半開のように見える。距は長さ1〜1.3mm側花弁が近づき口を半開したような面白い形で咲く。
- 分布・生育地 :
北海道〜本州(中部) (国外:千島列島、カムチャッカ半島、サハリン、アリューシャン列島、アラスカ〜アメリカ(ワシントン州) 高山の湿地、林縁
- 花期 : 7〜8月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1997年8月3日 山形県月山 中・全体2、以下全て 同 上 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
高山の湿地に咲き、草丈が小さいので、そのつもりで探さないと見逃してしまう。
花はアップで見るとロボット顔のようでもあり、また人が口を開けている様でもあり、ユーモラスであきない。
登山者の多い月山、この花にカメラを向けていても登山者には何を写しているのか判らず、覗き込んで納得し、判で押したように「面白い形をしていますね。何と言う花ですか」と聞かれた。
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