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- 科名・属名 : ラン科 トラキチラン属
- 特徴 :
草丈20〜50cmの腐生ラン。
茎は楕円形の根茎から出て、全体に白色〜黄味がかった白色。
葉は疎らに膜質の鱗片葉が数個つく。
花は5〜30個つき、白色で初め花序は垂れている。萼片と側花弁は狭披針形、長さ8〜9mm、唇弁は広卵形で長さは萼片とほぼ同長で先は細かい刻みがあるかほぼ全縁、赤紫色の斑点があり、内面の中央付近には2条のとさか状の隆起がある。距は長楕円形で長さ約4mm。苞は広披針形で膜質、長さ8〜12mm。蕊柱は短く、長さ約2mm、基部両側に突起がある。
- 分布・生育地 :
本州(関東)〜沖縄 (国外:熱帯〜亜熱帯アジア、熱帯アフリカ、オセアニア) 常緑広葉樹林下
- 花期 : 5〜7月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1995年7月9日 神奈川県横須賀市 中上・全体2 2018年6月15日 長崎県西海市 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花序 1995年7月9日 神奈川県横須賀市 左下・花 2018年6月15日 長崎県西海市 右上・鱗片葉 2020年6月23日 宮崎県宮崎市 右下・根茎 2022年7月2日 神奈川県中郡
- 撮影記 :
葉緑素を持たないため真っ白で、草丈も高く比較的群生することから、暗い樹林下で突然出会うと、知らない人はびっくりする。
かっては珍しい植物であった。最近は各地で発見の報告を聞き、東京都内でも見たことがある。
この写真は、神奈川県のある岬近くの樹林下、観光客が通る遊歩道の脇に群生していた。暗い上に被写体が白いことから撮影には苦労した。
花被片の開いていない花が多く、アップを写すために多くの株を見て回った。
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