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- 科名・属名 : ラン科 トクサラン属
- 特徴 :
草丈50〜100cmの多年草。
茎は太く円柱状で、古い茎が何本も並列する。
葉は茎の上部に数個つき、狭長楕円形、長さ20〜40cm、幅4〜7cm。先は鋭尖頭で無毛。
花は花茎の上部に長さ40〜60cmの花序となり、淡黄色の花を20個程度やや密につける。苞は広線形で鋭尖頭、長さ1.5〜3cmで早落性。萼片は長楕円状狭卵形長さ1〜1.3cm、側花弁とともに先端と縁が外に巻き込み、放射状に広がる。唇弁は四角状長楕円形で長さ約10mm、3裂し中央裂片は更に2裂、前方の縁は縮れる。
果実は紡錘形で長さ3〜4cm。
- 分布・生育地 :
九州南部〜沖縄 (国外:台湾、中国(南部)〜東南アジア・ヒマラヤ 常緑広葉樹林下
- 花期 : 11〜1月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1994年12月25日 鹿児島県奄美大島 中上・全体2 2009年12月21日 沖縄県石垣島 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中中・花1 1994年12月25日 鹿児島県奄美大島 中下・花2(淡緑色花) 2004年12月11日 沖縄県西表島 左下・果実 2014年3月21日 沖縄県石垣島 右下・葉 2016年12月23日 鹿児島県奄美大島
- 撮影記 :
南の島の常緑広葉樹林下では比較的よく見かけるランの一つである。
ただし、花つきはあまり良くなく、株の多さの割りに花を咲かせる株は少なく、中上の写真のように一つのフレームで何本も花が写せるというのは珍しい。
花は普通中中の写真のように淡黄色であるが、時に中下のように淡緑色の花(アルビノと思われる)も見られる。
和名のトクサ(木賊)はシダの仲間でランの名前としては?と思われるが、枯れた古い茎が何本も残り、それがトクサの生えている様子に似ていることから付けられたとされている。
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