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- 科名・属名 : ラン科 ツレサギソウ属
- 特徴 :
草丈15〜35cmの多年草。
葉は茎の下部に2枚接してつき、その上に数個の鱗片葉がある。葉身は狭長楕円形〜倒披針形、長さ8〜13cm、幅1〜3cm。やや弓なりに湾曲し、全縁。
花は総序花序となって多数つき、淡緑白色。背萼片は広楕円形、長さ約2mm、側萼片は狭長楕円形で横に開く。側花弁は狭卵形、背萼片と同長でともに兜を作る。唇弁は白色、長さ3〜3.5mm、前に垂れて基部から3裂し、中裂片は舌状。距は白色で前に垂れ下がり、長さ4〜6mm。
- 分布・生育地 :
北海道〜九州 (国外:朝鮮、中国、極東ロシア) 山地林下
- 花期 : 7〜9月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1986年8月10日 栃木県日光市 中・全体2 1993年9月5日 静岡県天城山 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・花 同 上 右下・葉 2017年7月20日 神奈川県箱根
- 撮影記 :
小さな淡い黄緑色の花がびっしりとつく。山地の登山道際でやや湿り気のある場所に多いように思う。
深山で見たことはなく、どういうわけか、関東でも日光や箱根、伊豆といった観光地の近くばかりでお目にかかっている。
普通ならこういう人の多いところに生えるランは採られることが多いのだが、花が地味で目立たないことが幸いし生き残っている。
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