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- 科名・属名 : ラン科 エビネ属
- 特徴 :
草丈40〜80cmの多年草。
葉は3〜6個つき、葉身は狭長楕円形〜倒卵状長楕円形、長さ20〜50cm、幅8〜15cm。先は急鋭尖頭、基部は短い柄となり、濃青緑色で裏面に短毛がある。
花は茎頂に20〜40個つき、花冠は白色。萼片は倒卵形で開出し、長さ12〜15mm。側花弁は萼片と同長で少し幅が狭い。唇弁は斜上し、萼片より長く、基部から3裂し中央裂片はさらに2つに分かれて大の字形になり、唇弁基部に黄色か紅色の3条の隆起がある。
- 分布・生育地 :
九州(南部)〜沖縄 (国外:台湾、中国、亜熱帯〜熱帯アジア、オセアニア) 常緑広葉樹林下
- 花期 : 6〜10月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2004年7月8日 沖縄県石垣島 中上・全体2 2016年7月5日 沖縄県西表島 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中中・花序 同 上 左下、右上・花 2004年7月8日 沖縄県石垣島 右上・葉1 2016年7月5日 沖縄県西表島 右下・葉2 2022年7月11日 同 上
- 撮影記 :
南の島のジャングルに入ると、この花は葉も大きく広がっているためよく目立ち、株はよく見かけた。
しかし、夏の時期に咲くため、暑さと混雑を避けていたらなかなか花を見る機会がなく、初めて見たのは平成6年9月末の奄美大島で、やっと1株だけ咲き残っていた。
最近、7月初め八重山諸島に行く機会があり、やっと適期の花に会うことができたが、暗い林下で白い花は飛びやすく撮影には苦労した。
花数も多く次から次へ咲くため、花期はかなり長いとのこと。写真でも咲いている花の下に花の落ちた跡が見える。
また、唇弁基部の隆起は左下の2枚の写真のように赤色と黄色の2タイプがある。
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