ツチアケビ(土通草)

Galeola septentrionalis


ツチアケビ1

  • 科名・属名 : ラン科 ツチアケビ属
     注.APG分類では、ツチアケビ属は(Cyrtosia)

  • 特徴 :
     草丈50〜100cmの腐生ラン。
     全体に褐色で、茎は太く、上部はまばらに分枝する。
     花は複総状花序となって多数つき、黄褐色で半開、萼片、側花弁は長楕円形で、長さ1.5〜2cm。唇弁は広卵形で、萼片より少し短く、縁は細かく分裂し、内面に突起が多い。
     実は紅色でソーセージがぶら下がったようになり、長さ6〜10cm。和名はこれを土から直接生えたアケビに例えた。
     ごく稀に花や実が鮮黄色のものがあり、
     キミノツチアケビ(f. flava)(右下の写真)と呼ばれる。

  • 分布・生育地 :
     北海道(南部)〜九州(徳之島まで) (国外:朝鮮、中国南西部)
     落葉樹林下やササ原の中

  • 花期 :   6〜7月

  • 撮影月日・場所 :
     1988年6月19日  千葉県君津市
     中上 2016年6月28日  大分県由布市
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中下・花 2003年7月5日  大分県由布岳
     下左・果実 2009年9月5日  静岡県伊東市
     下右・キミノツチアケビ 2013年7月20日  広島県

  • 撮影記 :
     この花には懐かしい思い出がある。小さい頃、実家の裏の林に赤いソーセージをぶら下げたこの花の実が見つかり、「幽霊花」だ「毒がある」と、棒でこわごわつついたことがあった。
     花は淡黄褐色で小さく一斉に咲かないためパッとしないが、紅い実になるとよく目に付き、こんなところにあるのかと驚くことも多い。
     ただ、丸々と太ったソーセージ状になって多数ぶら下がるのは少なく、シワのままで終わってしまうものや、数個しか実をつけない株も多い。
     普通暗い樹林下に多く、毎年同じ場所に生えるようでも、発生場所は微妙にズレるようだ。
     右下の写真ように、ごく稀に鮮黄色の個体(多分アルビノ)もあり、果実も朱赤色でなく黄色でキミノチツアケビと呼ばれる。

  • キミノツチアケビ

    同じ科の仲間の花
ツチアケビ2

花

果実