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- 科名・属名 : ラン科 ウチョウラン属
- 特徴 :
草丈10〜20cmの多年草。
茎は直立〜やや斜上し、2〜4個の葉をつける。
葉は線形〜広線形、長さ7〜12cm、幅3〜8mm。上部はやや湾曲し、基部は鞘となって茎を抱く。
花は茎の先に数個〜20個が総状につき、基本は紅紫色であるが変化が多い。背萼片は卵円形、長さ約6mm、側萼片は斜形で背萼片と同長。側萼片は斜卵形、萼片と同長。唇弁は萼片より長く、先は広がって3裂し、中裂片は楕円形で、側裂片と同大。距は湾曲し、長さ10〜15mm、先端は前を向く。苞は狭披針形、長さ7〜12mm。
- 分布・生育地 :
本州〜九州 (国外:朝鮮) 山地の湿った岩場
- 花期 : 6〜8月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1988年7月17日 兵庫県六甲山 中上・全体2 2019年7月10日 大分県佐伯市 中中・全体3 1994年7月17日 山梨県南都留郡 (上、中上、中中は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花1 同 上 左下・花2 2019年7月10日 大分県佐伯市 右下・葉 同 上
- 撮影記 :
山野草ブームの中でもこの花は色変わりが多いことから人気が高く、根こそぎ採取され手の届く範囲で見らられることは少なくなった。
それでも、人目につきにくい岩陰などにはまだ残っていることもある。
上の写真も昔有名な産地であった六甲山の一角、赤松の生える急斜面をよじ登って撮影した。
3ヶ所の写真をアップしたが、よく見ると花の色や斑紋は少しずつ異なっていて、それがマニアを惹きつけるのだろう。
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