アマミテンナンショウ(奄美天南星)

Arisaema heterocephalum


アマミテンナンショウ1

  • 科名・属名

  •  サトイモ科 テンナンショウ属

  • 特徴

  •  草丈20〜50cmの多年草。
     葉は2〜3個つき、15〜19の小葉からなる。小葉は鳥足状につき、狭披針形〜狭倒卵形で長さ6〜16CM、幅1〜3cm。側小葉は外側へいくにしたがって小型になる。
     花は雌雄異株で、雄株は葉よりも高くつき、雌株は低い。仏炎苞は長さ3.5〜5.5cm、径2〜3.5cm。外側は緑色で、内側は緑白色。付属体の先端は頭状で、仏炎苞の外にでない。

  • 分布・生育地

  •  奄美大島、徳之島 山地の常緑林下

  • 花期
  • : 1〜4月

  • 撮影月日・場所

  •  2005年3月13日 鹿児島県徳之島
     中、下  同 上

  • 撮影記

  •  林下に鎌首を上げたような仏炎苞が見えた。徳之島のハブは攻撃的だと聞かされていただけに、恐る恐る林下に分け入った。
     特徴ある鳥足状の2個の葉の間に緑色の仏炎苞、本種に間違いない。この島にはほかにもトクノシマテンナンショウがあると聞いていたが、仏炎苞の色が違うらしい。
     あたりを見回すと、点々と鎌首が見える。「あっちの方が絵になるな」と、いつの間にかハブの恐怖を忘れて奥の方に入り込んでいた。
     周りは人の入ったことのないような原生林で、霙の降るような寒い日だったから良かったものの、それ以外の季節にはとても行く気にはなれない。

    同じ科の仲間の花
アマミテンナンショウ2

花アップ