アオテンナンショウ(青天南星)

Arisaema tosaense


アオテンナンショウ

  • 科名・属名 : サトイモ科 テンナンショウ属

  • 特徴 :
     草丈30〜100cmの多年草。
     雌雄偽異株で雄株から雌株に完全に転換する。
     葉は1〜2個、葉身は鳥足状に分裂し、7〜15個の小葉からなり、小葉は楕円形〜長楕円形で先は急に細まり、時に糸状に伸びる。偽茎部は葉柄部とほぼ同長。
     花序は葉の展開に遅れて開き、仏炎苞は緑色で、舷部の先はしだいに細くなり糸状に伸び、時に40cmに達し、内巻して垂れ下がる。
     付属体は太棒状、しばしば根棒状に膨らむ。

  • 分布・生育地 :
     本州(岡山、兵庫・広島・山口県の島部)、四国、九州(大分県の島部) (国外:日本固有)
     山地の林下

  • 花期 :   5〜6月

  • 撮影月日・場所 :
     2003年5月17日  愛媛県上浮穴郡
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中・花1 2003年5月16日  愛媛県松山市
     下左・花2 2016年6月8日  徳島県美馬郡
     下右・付属体    同  上

  • 撮影記 :
     石鎚山に出かけた際、バスを途中下車しタツナミソウ属の花を探して山道に入った。
     四国八十八箇所巡礼の遍路道らしく、時々歩き遍路の人とすれ違う。
     そんな林下に仏炎苞の先が長く伸びたこの花に出会った。
     付属体が長く伸びるテンナンショウ属は関東にもあるが、舷部の先が伸びる仲間は西日本に多いような気がする。

  • 付属体

    同じ科の仲間の花
花1

花2