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- 科名・属名 : サトイモ科 テンナンショウ属
- 特徴 :
草丈20〜60cmの多年草。
葉は1個(まれに2個)で、7〜9個の小葉からなる。小葉は卵形〜楕円形〜倒卵形で先は鋭尖頭。葉軸はしばしば葉柄に対しほぼ直角に出る。
仏炎苞は白緑色で、舷部は黄緑色で光沢があり、内面の中央近くに八の字の濃紫色の斑紋がある。
付属体は細い棒状で、先は斜め前に曲がる。
舷部の内側に濃紫色の斑紋がないものがあり、
●アキタテンナンショウ(f. akitense)(左下の写真)という。
また、舷部が内側が暗紫色になるものがあり、
●クロハシテンナンショウ(f. atrolinguum)(右上の写真)という。
- 分布・生育地 :
本州(中北部) (国外:日本固有) 低山地の暗い林下
- 花期 : 4〜6月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2015年4月28日 東京都奥多摩 中上・全体2 2022年5月8日 神奈川県南足柄市 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中中・花1 2009年4月18日 福島県双葉郡 中下・花2 2015年4月28日 東京都奥多摩 左下・アキタテンナン 1993年5月16日 埼玉県秩父市 (左下は拡大写真あり、写真をクリック) 右上・クロハシテンナン 2024年5月6日 東京都奥多摩 右下・葉 2022年5月8日 神奈川県南足柄市
- 撮影記
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上や下左の写真のように仏炎苞の内側にある八の字形の濃紫色の斑紋が最大の特徴である。
よく葉が1個しかつかないテンナンショウを本種としているが、この仲間は栄養状態が悪いと葉が1個しかつかない場合が多く、葉の数だけでは同定の根拠とならない。
仏炎苞舷部の内側に濃紫色の斑紋が見られないものはアキタテンナンショウ、逆に内側全体が暗紫色のものをクロハシテンナンショウという品種になっている。
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