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- 科名・属名 : サトイモ科 テンナンショウ属
- 特徴 :
草丈40〜100cmの多年草。
葉は普通2個つき、9〜17個の小葉が鳥足状につき、小葉は披針形〜線状披針形、長さ8〜20cm、幅1.5〜4cm。両端は尖り、しばしば細かい鋸歯がある。
花は葉の展開よりやや早く展開し、仏炎苞は緑色で縦の白条があり、筒部は円筒形で細く、長さ4〜16cm、開出部はしばしば半透明となる。舷部は卵形で筒部より短く、長さ5〜7cm、基部がやや横に張り出し、鋭頭〜鋭尖頭、縁は時に紫色を帯び、内面は平滑で粉白色を帯びない。花序柄は葉柄部と同長かやや長い。
付属体は淡緑色、有柄で細棒状、直立するかやや前に曲がる。
- 分布・生育地 :
本州(関東〜近畿地方、岡山県) (国外:日本固有) 山野の林下
- 花期 : 4〜5月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1997年5月5日 静岡県天城山 中上・全体2 2015年5月8日 静岡県伊豆市 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花序 1993年4月25日 静岡県熱海市 左下・花、左下・葉 2015年5月8日 静岡県伊豆市
- 撮影記 :
写真は全て静岡県の伊豆半島で撮影したものであるが、種としては関東地方から近畿地方にかけて分布している。
仏炎苞は葉の展開と同時かやや早く開き、緑色で白い筋があり、口辺部はややや狭いが耳状に開出し、内面が平滑で粉白色を帯びず、付属体は細棒状と図鑑には記載されている。
しかし、この仲間はどれももよく似ていて、仏炎苞や付属体などの確認はするが、いつも同定には悩まされる。
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