カミコウチテンナンショウ(上高地天南星)

Arisaema ishizuchiense var. brevicollum


カミコウチテンナンショウ

  • 科名・属名
  • : サトイモ科 テンナンショウ属

  • 特徴

  •  草丈10〜20cmの多年草。
     葉は1(2)個鳥足状につき、小葉は5個、小葉は楕円形〜倒卵形。
     花序は葉よりも先に開き、仏炎苞は濃紫色で白条があり、筒部から舷部にかけては白色を帯びる。花柄は3〜10cmと葉柄より常に短い。
     付属体は太い棒状で濃紫色。

  • 分布・生育地

  •  本州(長野、岐阜県)  亜高山帯の林下

  • 花期
  • : 5〜6月

  • 撮影月日・場所

  •  2007年6月16日 長野県上高地
     アップ  同 上

  • 撮影記

  •  河童橋からは、例年以上の残雪に覆われた穂高の山々が、雲ひとつない青空にそびえ立ち、絵葉書のようだった。
     一昨年訪れた時はこの花の花期には遅く、萎びた仏炎苞に悔しい思いをした。今年は春先の低温で花期が遅れていることを頼りに再チャレンジしてみた。
     予想通り同時期ながら咲いている花が違う。これならと期待して歩を進めたが、なかなか見つからない。
     やっと出会えた花、一生懸命撮影していると、多くの登山客、観光客が通りかかったが、誰一人として足を止め、この花のことを尋ねる人はいなかった。

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