ミクニテンナンショウ(三国天南星)

Arisaema planilaminum


ミクニテンナンショウ

  • 科名・属名 : サトイモ科 テンナンショウ属

  • 特徴 :
     草丈50〜70cmの多年草。
     葉は普通2個、葉身は鳥足状に分裂し葉軸は発達する。小葉は7〜15個、披針形〜楕円形、両端は尖り細鋸歯がある。偽茎部は葉柄よりはるかに長く、開口部は襟状に広がる。
     花は葉よりやや遅れて展開し、仏炎苞の筒部は円筒形で上に向かってやや開き緑色でやや淡色、口辺部は耳状に開出し緑色、舷部は広卵形〜卵形で筒部とほぼ同長、ドーム状とならず平に前曲し、基部から中央脈に沿って白色の筋が目立ちその他は緑色。
     付属体は淡緑色、棒状で直立し、仏炎苞口部からほとんど上に出ない。

  • 分布・生育地 :
     本州(関東〜中部地方) (国外:日本固有)
     山地の林下、林縁

  • 花期 :   5〜6月

  • 撮影月日・場所 :
     2016年6月3日  長野県佐久市
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中・花、以下全て    同  上

  • 撮影記 :
     「例年ならまだ花が見られるはずだが・・・」と花仲間の案内で訪れた山道、今年の花期の早さを考えると無理かと思いながらも、わずかに期待していた。
     山裾に花の終わったテンナンショウが出てきた。やはり遅いかと思った時、運良く2本だけまだ見ごろの花が残っていた。
     他のテンナンショウに比べると、舷部がドーム状にならず平なのが特徴でわかりやすい。
     この日は初めてのテンナンショウに2種も出会え、素晴らしい日となった。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
花(仏炎苞)

付属体