ミツバテンナンショウ(三葉天南星)

Arisaema ternatipartitum


ミツバテンナンショウ1

  • 科名・属名
  • : サトイモ科 テンナンショウ属

  • 特徴

  •  草丈30〜50cmの多年草。
     球茎は扁球形で、花後匐枝を出し、先端に子球をつける。
     葉は2個で、3小葉からなる。小葉は卵形で、先は鋭く、縁には小さな鋸歯がある。
     花は葉より上につき、仏炎苞は紫褐色、先は鋭頭で、口辺部は耳状に反り返る。付属体は棒状から円柱状。
     花は葉の展開前に咲く。

  • 分布・生育地

  •  本州(静岡県)、四国、九州
     山地の林下 

  • 花期
  • : 4〜5月

  • 撮影月日・場所

  •  2011年4月24日 大分県玖珠郡
     中   同 上
     下左 2005年4月30日 長崎県大村市
     下右・花 2011年4月24日 大分県玖珠郡

  • 撮影記

  •  和名の通り小葉が3枚であることが最大の特徴である。
     決して草丈は高くないものの、仏炎苞は葉よりも上に出るため、他の植物が芽生えたばかりで見通しのいい林下では意外と目立つ。
     しかし、この時期明るい林下では可愛いスミレ類の競演で、それに目を奪われ、地味なこの花には気づかないかもしれない。
     最初にアップした花は末期の花でやや萎れかけていたが、大分県でやっと咲き始めの花に出会えた。
     葉の展開より前に花が咲くという状態を撮影できた。

    花

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