オオミネテンナンショウ?(大峰天南星)

Arisaema nikoense var. australe


オオミネテンナンショウ

  • 科名・属名
  • : サトイモ科 テンナンショウ属

  • 特徴

  •  草丈15〜50cmの多年草。
     葉は2個で、5個の小葉からなる。小葉は倒卵形〜楕円形。普通偽茎と葉柄の長さはほぼ同長で、10〜20cm。
     花は葉よりも早く展開し、仏炎苞は紫褐色から帯紫色で、長さ6〜12cm。舷部の最も幅の広い部分は2.5〜4cm。
     付属体は棒状で、径1,5〜4mm。

  • 分布・生育地

  •  本州(山梨・静岡県、近畿南部) 山地林下

  • 花期
  • : 5〜6月

  • 撮影月日・場所

  •  1997年5月5日 静岡県伊豆半島
     アップ  同 上

  • 撮影記

  •  伊豆の山中で多くのテンナンショウ類に出会い、すっかり訳がわからなくなった。
     当初この花を、オドリコテンナンショウ(「静岡県植物誌」の記述によれば、偽茎は割合短く、花柄は7〜10cmで葉柄と同じくらい。葉は2個で小葉は5個、葉鞘辺は薄くて反る。花は葉より先に展開し、筒部は舷部より短い)としていたが、仏炎苞の筒部が舷部より長い点などから、どうもオドリコというには無理があるようだ。
     花の感じや色から該当しそうな仲間を当った結果、本種ではないか?と判断としたが・・・。
     ただ、奈良県あたりにある本種と比べると草丈が非常に小さく、同定の誤りかもしれない。ご存知の方はお教えいただきたい。

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花アップ