セッピコテンナンショウ(雪彦天南星)

Arisaema seppikoense


セッピコテンナンショウ

  • 科名・属名
  • : サトイモ科 テンナンショウ属

  • 特徴

  •  草丈20〜50cmの多年草。
     雌雄偽異株で、雄株から雌株へ転換する。
     葉は1(〜2)個で、鳥足状に5〜9個つき、狭披針形〜広線形。しばしば中脈に沿って白班があり、先はやや長鋭尖頭で、全縁。小葉間の葉軸は発達せず、小葉は外側に向かって小さくなる。
     花は葉身よりも下につき、花序柄は雄花序では1〜2cmとごく短く、雌花序では葉柄よりやや短くて15cm程度で葉身とほぼ同じ高さにつく。仏炎苞は紫褐色(稀に黄緑色)で白条が目立ち、筒部は円頭状で次第に上に開き、口辺部は開出せず、舷部は卵形〜三角状卵形、先は鋭尖頭で時に尾状に伸び斜上する。付属体は細棒状。

  • 分布・生育地

  •  本州(兵庫県)  山地の林下

  • 花期
  • :  5月

  • 撮影月日・場所

  •  1988年5月3日  兵庫県
     以下全て    同  上

  • 撮影記

  •  ずっと以前兵庫県で撮影し、ひょっとしたらと思っていたが、詳しい解説がないことや絶滅したと言われていたので、不明種としてそのままにしていた。
     最近「日本のテンナンショウ」(著者:邑田 仁、北隆館発行)という本が出版され、この花の詳しい解説が載せられていた。
     チェックしてみると解説にほぼ準じていると思われるので、アップすることにした。
     大分前のことなので詳しいことは忘れてしまったが、木漏れ日の差し込む林下の斜面で撮影した記憶がある。

    葉

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花

雄花序