シマテンナンショウ(島天南星)

Arisaema negishii


シマテンナンショウ1

  • 科名・属名
  • : サトイモ科 テンナンショウ属

  • 特徴

  •  草丈20〜50cmの多年草。
     球茎はゆがんだ扁球形で、上方に子球をつける。
     葉は2個で鳥足状に9〜15個の小葉をつける。小葉は狭楕円形〜狭卵形で先は尾状に尖る。
     花は普通緑色ときに帯紫色の仏炎苞で、先端はやや尾状で鋭頭。付属体は、基部が白色、先端はやや紫色を帯びた緑色で、糸状に伸びる。
     別名 ヘンゴダマ

  • 分布・生育地

  •  伊豆七島(八丈島、三宅島、御蔵島)
     林縁、林下

  • 花期
  • : 2〜3月

  • 撮影月日・場所

  •  2006年3月4日 東京都八丈島
     中、下  同 上

  • 撮影記

  •  テンナンショウの仲間は独特の花をつけるため、人によって好き嫌いの激しい植物であるが、個人的には好きな花だ。
     多くの種類があって同定も難しい仲間であるが、付属体が仏炎苞の外に出てくる種類は少なくわかりやすい。
     伊豆七島に分布しているこの花を求めて八丈島に出かけたのは3月初めだった。
     小雨模様で本土と変わらないような寒い日であったが、この花は島内のあちこちで見かけた。ただ、残念ながら花期的には少し遅く、終わっている株が多かった。

     
シマテンナンショウ2

花アップ