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- 科名・属名 : サトイモ科 テンナンショウ属
注.「日本産テンナンショウ属図鑑」(北隆館刊)では、学名(A. sugimotoi)
- 特徴 :
草丈30〜100cmの多年草。
葉は普通2個、上側のものは下側のものより明らかに小さく、葉身は鳥足状に分裂し、小葉は9〜15個、小葉間の葉軸は発達する。小葉は全縁のものと歯牙縁のもの、白斑があるものなどの変化がある。葉柄は偽茎部よりはるかに短い。
花は葉の展開とほぼ同時に開く。花序柄は葉柄部とほぼ同長か短い。仏炎苞は明るい緑色、筒部は円筒形で口辺部は狭く開出し、舷部は筒部より長く、狭卵形〜卵形で鋭尖頭、内側や縁に多くの乳頭状突起があり、白っぽく見える。
花序付属体は下側は太く、上に向かって細まり、上部でやや曲がって球状に膨らみ、径5mm以上になる。
- 分布・生育地 :
本州(中部地方の太平洋側) (国外:日本固有) 山地の林下
- 花期 : 4〜5月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2004年4月24日 静岡県磐田郡 中上・全体2 2023年4月24日 愛知県豊田市 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花(仏炎苞) 2004年4月24日 静岡県磐田郡 左下・付属体 2023年4月24日 愛知県豊田市 右上・葉1、右下・葉2 同 上
- 撮影記 :
典型的なマムシグサタイプの花であるが、特徴欄に記したように付属体の先が大きく膨らむというわかりやすい特徴がある。
アップの写真のように、付属体の先が膨らんで前に曲がっているので、花(仏炎苞)の中を覗き込むとすぐに分かる。
この写真を撮影した静岡県は伊豆を除き、山地ではほぼ普通に見られ斑入りのものもあった。
「静岡県植物誌」によると、斑入りのものはフイリスルガテンナンショウというと書かれている。
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