ハナミョウガ(花茗荷)

Alpinia japonica


ハナミョウガ1


  • 科名・属名 : ショウガ科 ハナミョウガ属

  • 特徴 :
     草丈40〜60cmの多年草。
     葉は広披針形で、長さ15〜40cm、幅5〜8cm。光沢がなく、両面特に裏面にビロードのような細軟毛が多い。
     花は偽茎の先に長さ10〜15cmの穂状花序となり、カ花序の軸に1〜2個つく。花柄はなく、花軸には細毛が密生する。花は長さ約2.5cm、上部が3裂し、背側の1片は長楕円形で立ち雄しべを囲む。唇弁は卵形で先は2裂し、長さ10mm、白色で紅色の筋が入、縁は波状に縮れ、基部の両側に黄赤色の付属片がある。萼は白色の筒状で細毛があり、長さ10〜12mm、先は赤く3鈍歯があり、1側面が裂ける。雄しべは6個、1個だけが完全、残りは仮雄しべとなり、1個は消失する。
     果実(刮ハ)は広楕円形で赤熟し、細毛がある。

  • 分布・生育地 :
     本州(関東地方以西)〜九州(奄美大島まで) (国外:中国、台湾)
     暖地の山中

  • 花期 :   5〜6月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 1985年6月2日  静岡県天竜市
     中上・全体2 2022年5月11日  宮崎県串間市
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中下・花序 1985年6月2日  静岡県天竜市
     左下・花 2022年5月11日  宮崎県串間市
     右下・葉    同  上

  • 撮影記 :
     ショウガ科の仲間の葉はみなよく似ている。葉だけではなかなか区別がし難い。
     ただ花を見ると、この花のように唇弁に赤い網目模様が入っているなど、少しずつ違いがある。
     この花は暖地の林下に生え、やや暗い場所でも花を咲かせている。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
ハナミョウガ2

花序

花